1996年〜1997年 加速度研究
ビデオカメラには手ぶれ防止機能があります。これは、加速度センサでカメラの震動を検知し、それを打ち消すような働きをするものです。加速度データロガーにも同様の加速度センサが搭載されています。それによって、遊泳動物が羽ばたく事による体の震動や、潜水中の体軸の傾きを把握する事ができます。
最初に開発した加速度記録計を持って、1996年インド洋のクロゼ諸島に行き、キングペンギンから世界初のデータを得る事に成功しました。引き続いて 1996~97年には、フランス南極基地デュモンデュルビルへ行き、アデリーペンギンのデータを得ています。その結果、ペンギンは浮上の途中で羽ばたきを停止し、その後は浮力を使って水面までグライディングしていることがわかりました。